マウントゴックス事件: 失われたビットコインが戻ってくる!?

2013年には、世界のビットコイン取引量約7割を占める最大級の取引所だったマウントゴックス社。
2014年にハッキング攻撃を受けて、ビットコインが消失しました。
その額、ビットコイン約85万BTC(当時のレートで約480億円)と、顧客がビットコイン売買の資金として預けていた現金28億円。
4年以上たった今、債権者の手に戻るのかどうかが注目されています。
もともと、マウントゴックスとは2009年に設立された東京にあるビットコイン取引所でした。
2011年マルク・カルプレス氏に買収され、2013年には世界の約7割のビットコインを扱う、最大級の取引所となっていました。
しかしハッキング攻撃を受けて、ビットコインが消失。
巨額なビットコインと預かり金の消失を受け、マウントゴックスの負債額が増加し、債務超過に陥ったことにより事実上経営破綻となったのです
ところが捜査が進むにつれ、犯人はマルク・カルプレス社長であることが発覚。2015年8月、警視庁は業務上横領の容疑でカルプレス容疑者を逮捕しました
その後、破産手続きが進められていたマウントゴックスですが、2018年6月22日、東京地裁により民事再生手続きの開始が決定されたのです。
破産だと、破綻時のレートでビットコインを現金化し債権者に分配しますが、民事再生手続きなら当時失われた同量のビットコインをそのまま分配することが可能です。
破産で現金化されれば大量のビットコインが投げ売られることになるため、仮想通貨市場にとって破産手続きが懸念材料になっていましたが、民事再生となったことで、売り圧力低下に繋がる可能性が見えてきました。
そして8月23日、民事再生手続きを進めるマウントゴックスの管財人である小林信明氏は、再生債権の届出の受け付けを開始することを発表。
いよいよ本格的な届け出が始まるようです!
債権者はオンラインで書類を提出することが可能で、締め切りは10月22日とのこと!
失われたビットコインの行方、今後も注目です。
-
前の記事
富士通がIOTAを新たな標準プロトコルに 2018.08.27
-
次の記事
米銀行、ブロックチェーンを着々と導入! 2018.08.29
コメントを書く